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日本歯科衛生学会雑誌の電子ジャーナル化が決定

日本歯科衛生学会(以下,学会)では、日本歯科衛生学会雑誌(以下,学会雑誌)を第20巻1号(2025年8月発行予定)から電子ジャーナルプラットフォーム(J-STAGE)および学会ウェブサイトでの公開とし、紙媒体の雑誌提供は廃止いたします。

主な理由は、主な理由は、以下の通りです。

①コスト削減と環境保護
電子化により印刷・配送コストを削減し、環境負荷を軽減します。
また、国のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進方針にも合致しています。

②迅速かつ容易なアクセス
最新号から過去の発表まで、どこからでも迅速にアクセス可能となり、必要な情報を効率的に利用できます。(バックナンバーについては、順次公開できるようにいたします。)

③研究の共有と普及の促進
電子化により、歯科衛生研究の共有が促進され、歯科衛生士の専門性を多職種や国民に広くアピールできます。

郵送による学会雑誌提供を廃止することは、会員の皆様に影響が大きいことと存じます。昨今、物価の高騰により印刷費や郵送費も高騰し続けていることや、2024年9月には日本歯科衛生学会第19回学術大会において第1回専門領域別・研究集会が開催されるなど、これから新たな試みを始めていくにあたって、皆様の会費を有用に使用させていただくために、将来を見据え前向きに検討いたしました。

2024年7月12日から9月末日まで、学会ウェブサイトにて電子ジャーナル化に関するご質問、ご意見を募集いたしました。これらのご質問、ご意見等に対する回答を以下に記載いたします。

本学会からの回答はこちら

なお、学会雑誌の電子ジャーナル化のメリット、デメリットは以下を想定しています。

1.メリット

  • いつでもWeb上で学会雑誌を閲覧できる。
  • 即時に論文をダウンロードして確認できる。
  • 学会運営コストの削減により、事業の持続可能性が向上する。
  • 他職種や会員外の方々にも論文や情報を共有しやすくなる。

2.デメリット

  1. 電子媒体に慣れていない方々には不便になる可能性がある。

デメリットに対しては、学会ウェブサイト、公式Xおよび日本歯科衛生士会Instagramで、ご利用方法をご案内することで対応していくことを考えております。

また、毎巻1号(8月発行)で学術大会の抄録を掲載しておりましたが、電子ジャーナル化によって、抄録が皆様のお手元に届くことはなくなります。学会ウェブサイトで閲覧し、必要な箇所をご自身でダウンロードいただきます。しかしながら、紙媒体をお望みの会員の皆様もおられることかと存じます。抄録集の作成を検討中ですが、収録内容、文字の大きさ、冊子の重さ等、懸念点も鑑み検討しています。バックナンバーの閲覧についても検討しております。決定事項は、学会ウェブサイトでお知らせいたします。

また、発表演題や論文をご投稿いただく会員の皆様には、20巻以降の学会雑誌がJ-STAGEによる公開となることをご認識いただきたく存じます。ご投稿いただいた皆様の研究成果が、多くの他職種の目に触れることとなり、歯科衛生士という専門職種を世の中に広めることにつながると考えます。投稿規程および投稿の手引きは随時改訂いたしますので、投稿される際は、学会ウェブサイトで最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

電子ジャーナル化にあたって、これまで以上に会員の皆様の歯科衛生活動にとって有益となる学会雑誌の発行を行って参ります。

何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。