認定歯科衛生士セミナープログラム
令和6年度(第17回)
認定研修(認定歯科衛生士セミナー)プログラム
プログラム | |
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1 | 生活習慣病予防(特定保健指導‐食生活改善指導担当者研修) |
2 | 摂食嚥下リハビリテーション |
3 | 在宅療養指導・口腔機能管理 |
4 | 糖尿病予防指導 |
5 | 医科歯科連携・口腔機能管理 |
6 | 歯科医療安全管理 |
「生活習慣病予防(特定保健指導‐食生活改善指導担当者研修)」コースプログラム
オンデマンド配信 (1~5) |
令和6年9月2日(月)~10月16日(水) |
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ライブ配信 (6) |
令和6年10月19日(土) |
認定テスト | 令和6年10月19日(土) |
[一般目標]歯科衛生士として、口腔環境に配慮した食生活改善指導および運動支援を行うための専門的知識及び技術を身につける。
研修項目 | 研修内容 | |
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1 | 健康づくり施策概論 | 1 健康づくり施策の考え方と進め方 |
2 | 生活指導および メンタルヘルスケア |
1 生活指導と健康に影響する生活環境要因 2 個人の健康課題への対処行動(保健行動) 3 ストレスとその関連疾患およびストレスの気づきへの援助 4 個別・集団の接近技法 5 ライフステージ・健康レベル別健康課題と生活指導 |
3 | 栄養指導 | 1 栄養・食生活の基礎知識および今日的課題と対策 2 食行動変容と栄養教育 食生活改善指導者の役割 3 ライフステージ、ライフスタイル別栄養教育 |
4 | 健康教育 | 1 健康教育の理念と方法 2 健康生活への指導プログラムの基礎知識と方法 3 メタボリックシンドロームに対する健康教育 4 禁煙支援プログラムの基礎と実践 5 メタボリックシンドロームと口腔保健 |
5 | 運動の基礎科学 | 1 運動と健康のかかわり |
6 | 研究討議 | 意見交換 メタボリックシンドローム関連 |
「摂食嚥下リハビリテーション」コースプログラム
オンデマンド配信 (1~16) |
令和6年9月20日(金)~11月22日(金) |
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集合型演習 (9,15,16) |
令和6年11月23日(土・祝)、24日(日) |
認定テスト | 令和6年11月24日(日) |
[一般目標]摂食嚥下障害を有する対象者に、歯科衛生士として適切で水準の高い摂食嚥下リハビリテーションを計画的、科学的に実践するために、リスク管理を含む全人的な観点から、問題解決能力と臨床的技能、臨床的態度を備えているか確認する。
研修項目 | 研修内容 | |
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1 | リハビリテーション総論 | 1 リハビリテーション医学とは 2 運動学習とは 3 摂食嚥下の運動学 |
2 | 摂食嚥下障害者への口腔管理と制度の理解 | 1 摂食機能障害者に関する制度の理解 2 医療保険、介護保険制度と口腔管理の実際 |
3 | 摂食嚥下機能のメカニズム(解剖) | 1 口腔の構造 2 咽頭の構造 3 喉頭の構造 4 鼻腔の構造 5 摂食嚥下に関与する筋 |
4 | 摂食嚥下機能のメカニズム(生理) | 1 摂食運動 2 咀嚼から嚥下への過程 3 嚥下運動の過程 4 嚥下運動の誘発 5 嚥下と呼吸のかかわり 6 嚥下運動に関連する器官における反射 |
5 | 咬合および咀嚼機能の管理と評価 | 1 咬合と咀嚼運動 2 咀嚼運動の解剖・生理 3 咀嚼機能の低下の要因 4 咀嚼・嚥下機能と咬合支持の関係性 5 咀嚼の機能低下による全身への影響 |
6 | 栄養管理 | 1 栄養ケアマネジメント 2 栄養摂取方法・補助栄養法 3 食事形態 4 嚥下調整食とは 5 栄養サポートチーム(NST)の概念について |
7 | リスクマネジメント・全身管理 | 1 全身状態の把握と対応 2 バイタルサインのチェック |
8 | リスクマネジメント・呼吸管理と肺理学 | 1 呼吸器の解剖と生理 2 アセスメント方法 3 呼吸法 4 呼吸筋ストレッチ 5 徒手的呼吸介助法 6 体位ドレナージ 7 気道管理(気管カニューレなど)と外科処置 |
9 | リスクマネジメント・経鼻吸引 | 1 経鼻吸引 2 演習 |
10 | 病態別摂食嚥下障害(小児の摂食嚥下障害) | 1 小児の口腔形態 2 正常発達と口腔機能の獲得 3 小児の摂食嚥下障害 |
11 | 病態別摂食嚥下障害(頭頸部がん等の摂食嚥下障害) |
1 頭頸部外科手術 2 頭頸部がんの放射線治療後の摂食嚥下障害の病態 3 歯科的補綴装置 |
12 | 病態別摂食嚥下障害(中途障害の摂食嚥下障害) |
1 脳血管障害 2 高次脳機能障害 3 認知症 4 神経・筋系疾患 5 サルコペニア |
13 | 摂食嚥下の評価 | 1 フィジカルアセスメント 2 スクリーニング手法 3 頸部聴診法 4 嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査 |
14 | 食事外部観察評価 | 1 維持期における摂食嚥下機能低下の原因とリスクおよびその対応 2 摂食時の外部観察評価 3 その外部観察評価における問題点の抽出、分析及びその対応 4 演習 |
15 | 摂食嚥下訓練 | 1 摂食嚥下障害に対する訓練計画立案、食指導 2 各病態に対する訓練法とその選択 3 演習 |
16 | 歯科衛生ケアプロセス(歯科衛生過程) | 1 歯科衛生の視点とは 2 歯科衛生ケアプロセス(歯科衛生過程)の概要 3 演習 4 フィードバックと模範解答 |
「在宅療養指導・口腔機能管理」コースプログラム
オンデマンド配信 (1~7) |
令和6年8月14日(水)~9月14日(土) |
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ライブ配信 (8~10) |
令和6年9月8日(日) |
集合型演習 (11) |
令和6年9月15日(日)、16日(月・祝) |
認定テスト | 令和6年9月16日(月・祝) |
[一般目標]在宅療養者の状態に配慮した適切かつ効率的な口腔衛生管理・口腔機能管理を提供するための知識・技能・態度を習得する。さらに、多職種連携を図るためのコミュニケーション力を習得する。
研修項目 | 研修内容 | |
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1 | 日本における歯科の在宅医療と未来 | 日本における歯科の在宅医療と未来 |
2 | 在宅医療の現状 | 1 在宅医療を取り巻く環境 2 在宅医療と地域包括ケア 3 医療的ケア児 |
3 | 在宅医療に関わる全身疾患と口腔機能 | 1 病態把握 2 リスク評価の重要性 3 全身疾患と検査値との関連 4 薬剤の効果と影響 |
4 | 多職種連携について | 1 多職種連携の実際 2 在宅療養者の環境把握 3 多職種からみた口腔機能 4 家族支援とは |
5 | 口腔機能管理の実際 | 1 口腔衛生(口腔の解剖学的・生理学的基礎) 2 口腔機能(咀嚼と食塊形成) |
6 | 栄養管理・栄養支援 | 1 栄養評価 2 在宅療養者の口腔機能と栄養支援 |
7 | 在宅医療に関わる医療機器の取り扱い | 1 医療機器の基本知識 2 在宅医療と医療機器 3 医療機器とリスクマネジメント |
8 | 在宅医療と薬剤の基礎知識 | 1 在宅医療に起ることが多い薬剤有害事象 2 有害事象への対応 |
9 | 在宅医療と終末期・看取りの知識 | 1 終末期・看取りの考え方 2 歯科衛生士の役割 |
10 | 在宅医療と歯科衛生士が行うマネジメント | 1 在宅医療におけるあらゆるリスクを想定できる 2 歯科介入とその方法を理解できる |
11 | 在宅支援と歯科衛生士の介入グループワーク(1症例) | 1 症例の把握について 2 問題点の抽出(KJ法) 3 介入法の検討 |
12 | 施設体験学習 |
「糖尿病予防指導」コースプログラム
ライブ配信 (1) |
令和6年9月29日(日) |
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オンデマンド配信 (2~12) |
令和6年9月30日(月)~11月22日(金) |
集合型演習 (13~16) |
令和6年11月23日(土・祝)、24日(日) |
認定テスト | 令和6年11月24日(日) |
[一般目標]糖尿病予防の口腔保健指導および管理にかかる専門的な知識・技術を習得し、地域社会に貢献できる医学的、歯学的な知識と口腔保健学的技能を習得する。
研修内容 | |
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1 | オリエンテーション 1 アイスブレイク 2 糖尿病とその予防で学習したいこと |
2 | ペリオドンタル・メディシン |
3 | 糖尿病の基礎知識 |
4 | 糖尿病臨床の実際 |
5 | 国民健康の疫学 |
6 | 糖尿病と歯周病の関連性 |
7 | 学校保健と糖尿病予防 |
8 | 地域歯科医療における糖尿病予防 1 多職種連携における糖尿病予防 |
9 | 糖尿病予防の指導と管理 1 糖尿病予防の栄養指導と管理 2 糖尿病予防の運動指導と管理 3 糖尿病予防の口腔保健指導と管理 |
10 | 歯科衛生士による保健指導 1 歯科衛生士による口腔保健指導(1) 2 歯科衛生士による口腔保健指導(2) |
11 | 糖尿病療養の指導と管理 1 糖尿病療養の保健指導と管理 2 糖尿病療養の口腔保健指導と管理 |
12 | 療養指導カードシステム |
13 | 成人歯科健康診査「生活歯援プログラム」 |
14 | シナリオに対する口腔保健指導プラン作成 |
15 | 糖尿病療養管理の視点を予防に役立てる |
16 | 教育講演 |
「医科歯科連携・口腔機能管理」コースプログラム
前期日程 | オンデマンド配信 (1~8) |
令和6年6月30日(日)~7月27日(土) |
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ライブ配信 (9~10) |
令和6年7月28日(日) |
後期日程 (11~18) |
東京歯科大学市川総合病院で見学・実習 1日間 |
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① 令和6年7月29日(月)9:30~17:00 |
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② 令和6年8月5日(月)9:30~17:00 |
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③ 令和6年8月19日(月)9:30~17:00 |
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④ 令和6年8月26日(月)9:30~17:00 |
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認定テスト | 後期実習時に実施 |
4回にわけ、各班5~6名ずつ実施
[一般目標]医科歯科連携のもと、医科疾患患者の口腔健康管理を実践するために必要な知識、技術を習得する。
研修内容 | |
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1 | がん患者の周術期管理〜外科の立場から〜 |
2 | 病院における口腔機能管理に必要な基本的知識 |
3 | 脳卒中患者の口腔機能管理 |
4 | 周術期口腔機能管理の制度(保険点数) |
5 | 緩和ケア~認定看護師から~ |
6 | 化学療法と有害事象~薬剤師の立場から~ |
7 | 放射線療法と有害事象 |
8 | 臨床研究の進め方 |
9 | グループワーク(症例検討) |
10 | 周術期口腔機能管理~歯科衛生士の立場から~ |
11 | 東京歯科大学市川総合病院 見学説明 |
12 | 歯科・口腔外科外来での周術期口腔機能管理見学 |
13 | 口腔がんセンターでの周術期口腔機能管理見学 |
14 | 栄養サポートチーム(NST)回診見学 |
15 | 病棟での口腔管理見学 |
16 | シミュレータを用いた吸引実習 |
17 | シミュレータを用いた呼吸音聴診実習 |
18 | シミュレータを用いた挿管患者における口腔衛生管理 |
「歯科医療安全管理」コースプログラム
オンデマンド配信 (1~17) |
令和6年7月27日(土)~9月8日(日) |
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ライブ配信 (18~20) |
令和6年8月31日(土)、9月1日(日) |
認定テスト | 令和6年9月1日(日) |
[一般目標]組織的な医療安全体制を確立、定着させるために歯科衛生士として必要な基本的知識・技術・態度を習得する。
研修内容 | |
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1 | 感染予防対策総論 感染予防の概論など |
2 | 歯科医療における標準予防策の具体的方法 1 標準予防策の基本的考え方と歯科医療 2 オーデットについて |
3 | 歯科医療器具の洗浄、消毒、滅菌の総論 1 洗浄、消毒、滅菌の総論 |
4 | 病院、歯科診療所での感染予防対策の実際 1 病院・歯科診療所における実践方法 |
5 | 歯科医療の環境整備・医療廃棄物の取扱い 1 ユニットチェアサイドの環境整備 2 水の管理 3 医療廃棄物の取り扱い 4 針刺し・粘膜曝露等職業感染の考え方 |
6 | 院内感染対策で重要な微生物 1 院内感染対策で重要な細菌、ウイルス 2 薬剤耐性菌 3 AMRアクションプラン |
7 | 標準予防策の実際 1 手指衛生、個人防護具(PPE)、ラッピング等の実際 2 歯科衛生士倫理綱領確認 3 医療安全自己チェック |
8 | COVID-19の基礎知識と感染予防対策について COVID-19の基礎知識と感染予防対策 |
9 | 医療安全対策総論 1 医療安全管理体制構築の指針 2 ヒューマンエラーと医療事故 |
10 | 医薬品、医療機器の安全管理方法 1 医薬品管理(数量、期限など) 2 薬剤の知識(処方箋、禁忌など), 3 機材管理 (モニター、AEDなど) |
11 | 周術期口腔ケア、訪問診療の医療安全対策 1 周術期口腔ケア、ICU、点滴回路 2 訪問診療における予防対策(誤嚥、誤飲、転倒、転落など) 3 ICU、点滴回路等 |
12 | 口腔外科手術時の医療安全対策 1 口腔外科手術での偶発症対策 2 インフォームドコンセント |
13 | 歯科衛生士が起こしやすいインシデントの対応予防策 1 事例から学ぶ具体的予防策・対応方法 |
14 | レジリエンス・エンジニアリングと医療安全 1 レジリエンス・エンジニアリングと医療安全を学ぶ |
15 | 医療情報、個人情報の管理と実際 1 医療情報、個人・診療情報の規定 2 医療安全としてのカルテ記載方法 3 カルテや患者情報の取り扱い方 |
16 | 歯科衛生士のリスクマネジメントプロセス 1 診療現場における歯科衛生士のリスクマネジメントプロセスの実際 |
17 | 歯科で起こりやすい患者急変時の対応と予防策 1 デンタルショック、過換気症候群、アナフィラキシーショックの違い 2 誤飲などの緊急対応法 3 救急薬剤、救急器材 4 モニターの見方 5 小児への対応 6 BLSの実際 |
18 | 臨床現場における医療安全(感染含)対策ワークショップ 1 ワークショップについて 2 項目番号18の課題説明 3 アイスブレイク 4 グループ討論、成果作成 5 発表、全体討議、フィードバック |
19 | 感染防止対策ワークショップ 1 テーマ別のオーデット作成 2 各グループからの発表 3 フィードバック |
20 | 事例から学ぶ医療安全対策ワークショップ 1 実際の事例について対応策・予防策を討論 2 各グループからの発表 3 フィードバック |